ぴかぴのじみろぐ。

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蛍

夏は、夜。月の頃はさらなり。
闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

3日の日曜日は満月に近い月の予定でしたが、前日の雨が雲を残して暗闇の夜でした。
意外に早く帰ってきた夫が突然「蛍を見に行こう」と言い出しました。いつも部活や塾でなかなか一緒に外出できない子ども達も、この日曜の夜はなぜか予定がなくて、これはチャンスとばかりお出かけです。

長崎には蛍の生息するところがわりとあります。季節になると市役所などに蛍情報のパンフがおかれるます。ウチは車で30~40分くらいのところにある外海黒崎のあたりに行きます。以前夫が勤めていた所の近くで、地域の出津(しゅっつ)小学校の前に川があるのですが、そこが蛍の生息地です。

めずらしく夫が運転してくれて、街はずれから海沿いの道に入ります。
墨染めの空、暗鏡の海。家がまばらなので光が少ない暗闇に自販機の煌々とした電灯が無粋な感じです。

何年か前にも来たことがあるこの川の周りは、あまり様子も変わっていません。新しく家が建つわけでもなく、建ったばかりだった小学校が少し古くなっていたくらいです。でもここにも自販機が暴力的な明かりを放っています。

そして暗闇に流れる川には蛍たち。近くの蛍はすべるように飛び交い、遠くの蛍は静かにぼんやりと瞬いています。はかない光がふわふわ光るので、本当にそこに光っているのかそれとも何か思い違いをしているのかわからないような、手を伸ばしたとしてとどくのだろうかそれとも蜃気楼みたく離れていくのだろうかと、しばらくは突っ立っていました。

それは子ども達も同じで、「ママすごいね」と小さな声で静かに言いました。どのくらいそこにいたものか、他の車も通らない道に家族でぼおっとしていました。

ようやく思い出して写真を撮ったのですが、全部真っ黒で、やっと撮れたのがこの一枚でした。


ずっと先に、子ども達が誰かと一緒に蛍を見るときに、今日のことを思い出してくれたらいいなと、密かに思いました。
その時まで蛍が住めるきれいな川がたくさん残っていますように。


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category: ちょっといい日

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コメント

蛍の光

私の住む地域にも、蛍を見ることのできる川がいくつかあります。
いずれも車で30分ほどの距離です。
子どもの頃は、蛍なんかほとんど見たことがなくて(家の近くに繁殖している場所がなかったということですけど)、で、大人になってからそういったところへ出かけ、たくさんの蛍を目の当たりにすると、自然の不思議さに圧倒されます。
夢に出てきそうな光景です。
ただ、いくら蛍がたくさんいても、本は読めませんよね。

URL | かめとも #kLCZl7R6
2007/06/13 09:13 | edit

光の帯

美しい光の帯ですね!
千年前の人びとも、この光景を美しいと感じたのでしょう。
京都の夏は当時も暑かったでしょうから、よけいに夜を心待ちにしていたかもしれませんね。

大都市と言われる当地にも、蛍の飛び交う場所があります。
川のほとりではありませんから、あまりきれいな水を必要としない種類なのかしら。
今は公園になっていますが、真ん中を道路が通る計画があります・・・

うちでは、息子はもちろん旦那まで、蛍を見たことがないそうですよ(笑)

URL | margo #-
2007/06/13 13:19 | edit

素敵な写真ですね^^。

私もそこに立って見ている様な気分になりました。
父の実家が佐渡で、小さい頃は夏によく祖父母の家で見ていました。何だかその時の風景が思い出されて、久しぶりに懐かしい気持ちになりました。

URL | Pumpkin-R #-
2007/06/13 13:28 | edit

かめともさん!

私も子どもの頃は蛍なんてすごく田舎の秘境みたいなところでしか見えないものと思っていました。

以前は蛍がいなくなった川でも、住民の努力でまた蛍が飛ぶようになったところもあるそうですよ。

蛍ではないのですが、ウチのマンションの横に流れる川はすっごく汚かったのですが、あまりの臭さに付近の自治会で掃除をして(私も当然参加!)、ゴミを捨てないように気をつけようという運動をしたんです。
そうしたら翌々年からものすごい数のトンボが飛ぶようになりました。食物連鎖の関係なのか、鳥も沢山来ました。

掃除は毎年していたのですが、まったく問題の無い川なのに、大雨が降ったときの危険防止という名目で、市が側岸工事をして両側をコンクリで固めてしまいました。なぜか水の流れが悪くなって悪臭再びで、今、自治会、理事会、町内会総出で文句を言っています。

蛍の光は無理ですね~。
でもひょっとして昔の灯り事情ならありだったかも???

URL | ぴかぴ #YpqZtgVo
2007/06/14 23:01 | edit

margoさん!

平安京の人達は夜の明りが「火」でしたから、私達が感じるよりももっともっと蛍の光が明るかったかもしれませんね!
京都の美しい日本建築の前を蛍が飛ぶシーンなんて考えただけでクラッときます。
逆に貧しい庶民の生活の中にも忍び込んで仄かに光るのもいっときの豊かさだったかもしれませんね。

ぜひご家族で蛍狩りに行かれてくださいね。

URL | ぴかぴ #YpqZtgVo
2007/06/14 23:08 | edit

Pumpkinさん!

佐渡は蛍が多そうですね!中部や東北はすごく蛍が多いんじゃないかという勝手なイメージが…。

さだまさしの歌に「風の篝火」というのがあって、それで蛍のシーンが「~降りしきる雪のような蛍、蛍、蛍~♪」と歌われています。
この歌は信州の安曇野を舞台にして作られているので、ついあちらは沢山の蛍がいるような気がしてしまいます。

子どものPumpkinさんが見た蛍の思い出のように、ウチの子たちがいつかこの蛍を思い出してくれたらいいなと思っています。

URL | ぴかぴ #YpqZtgVo
2007/06/14 23:23 | edit

きれいな写真!

ホタルってホントに情緒があっていいですよね。
ホタルが飛び交うところがあるって言うことは環境が守られているってことですものね。
うちから5分ぐらいのところに毎年ホタルが出るのですが今年ももう、飛んでるのかな?今夜辺り見に行ってみないと・・・。

URL | kuisinbou #-
2007/06/16 13:16 | edit

kuisinbouさん!

お宅の近くに蛍が…それはすごくうらやましいことです!

こちらでも増えて欲しいのですが、昨日の新聞によると、しばらくは人工的な放虫はしないそうです。
生態系を守るためだそうです。

でもそのくらい沢山蛍が暮らせるようになったと言うことは喜ばしいと思います。

URL | ぴかぴ #YpqZtgVo
2007/06/18 15:08 | edit

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