ぴかぴのじみろぐ。

日々の記録。地味です。

人様の卒業式で号泣~もう大丈夫だよ。  

2月の半ばからこっち、仕事関係で躓いてばかりだった。例え親く一度は志を同じくしても、一度離れた人との距離を引き戻すのは容易ではない。努力は惜しまなかったつもりだけれど、回復できなかった。へこみました。ずい分と。

3月、友人の子供が通っている養護学校で高等部の卒業式があった。今年は卒業式に関係のない我が家であったが式に参加しないかというお誘いが来た。何ゆえ私に?そして友人の子供だってまだ卒業じゃないし…。
名づけて「枯れ木も山の賑わい」作戦。私にも参加の要請だ。

養護学校は高等部といえど1クラスの定員は7~8名と少ない。しかも小中学部の卒業式なら両親、兄弟、祖父母と人が沢山集まるが、高等部になると出席は母親くらいになるらしく客席がまばらで淋しくなるそうだ。
OK!OK!お役に立つなら着飾って行きましょうとも!そして沢山の拍手を贈りますよ。

式場での私たちの席は入り口の正面、いいポジションゲット~。時間になって「卒業生入場」ここの学生としての最後の花道だ。一番最初の卒業生が入場してきた。麻痺があるらしくひょこひょこと歩いてくる。身体の変形にあわせて作った制服の胸にはちいさなコサージュ。胸を張ってニコニコ笑って誇らしげだ。

とたんに私の視界が一気に涙で曇った。

卒業生は次々と入ってくる。ここでは自分の足で歩ける子供はほとんどいない。車椅子の子達、自力で座れないので介助用の椅子に座っている子達。25~6人いただろうか。最後の卒業生が入場し終わって着席するまで、はらはらと涙は止まらない。傍からは感極まった卒業生の親が泣いているように見えただろう。

明日からこの子達は学校に来ない。学校という安心な集団から離れて何処へ行くのだろう。そして学校生活に比べて遥かに長いこれからをどう過ごすのだろう。私はそれがたまらなく不安だった。

施設の見学にも行ったし、作業所が近くにあるのでそれなりのコースは知っている。けれど声高に「差別反対~!」と叫ぶ団体や「差別はいけません」と教える学校や「弱いものの味方」を気取る役所が障害児やその親達にぶつけた不躾な言葉や心無い対応も知っている。

秘かに「この子達は決して強い身体ではないからこんなに早く社会に出なくても、せめてもう2年、成人するまでの時間を学校で保護されて過ごせないのかな」などとも考えてしまう。もしかしたらこの感情は彼らに対して大変失礼なことかもしれない。

ひとしきり泣いて、こんなことじゃダメだよと自分を叱咤する。障害は逃げられない孤独な闘いだと思う。けれど誰に責任を転嫁するでなく、日々自分の蓄財として戦っている彼らの勇気と強さを少しでも分けてもらおう。

式場から出る彼らに、在校生やその親達から花束の嵐。沢山の花束に埋もれて、彼らが歩く教室までの廊下の両側にも、転勤して行った先生や先輩達からの花がいっぱい届けられて、本物の「花道」である。

どうかこの卒業生達が歩くこれからの長い道程が、こんな風に優しい花々と労わりの言葉とであふれた、おだやかな「花道」でありますように。



そして今日、考え抜いた特別な3月が終わって明日から新しい4月。
これも卒業のひとつかな?自分で決断しては後悔ばかりだけれど、少しづつ昇華して、痛みも無くなっていくんだろう。勇気をくれたあの時のあの子達と私の大切な友達と、家族みんなに感謝!

もう大丈夫だよ。
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category: ふつうの日

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コメント

今日から4月

ぴかぴさん、こんにちは。
いろいろと身の回りには大変なことがありますよね。周りの人はみんな幸せそうに見えるけれど事実はいろんな問題を抱えている、それが事実です。私、若いときはそんなことを考えもしなかったのですが、この年になるとそんなふうに良く考えることがあるんですよ。

そんな中、感激の瞬間が得られてよかったですね。大切な自分の時間を割いて、卒業式に出席されたなんて、えらいなあと思いましたよ。私だったら即、却下!しているだろうな・・・。だからこそ、感激をプレゼントされたのね。

URL | kuisinbou #-
2006/04/01 13:33 | edit

もらい泣き・・・。

ぴかぴさん、こんにちは!

とうとう3月が終わり、4月がやってきましたね~v-2524月は出会いと別れの季節だというけれど、ぴかぴさんはまさにそれを体現なさったのですね。
それにしても、なんて温かくて素晴らしい卒業式でしょう。
ワタシもぴかぴさんのおっしゃるように、どんな障害があってもそんなひとりひとりが心に小さな幸せを抱けるような優しい社会であって欲しいと心から思います。

障害に負けずに、またはそれを受け入れて真摯に生きる姿、ワタシも見習わなければーと思います。ぴかぴさん、お互いにステキな人生を歩めるように頑張りましょうね!


URL | あまおう #UG5m6lRw
2006/04/01 13:54 | edit

ぴかぴさん 貴重な体験をされましたね。
たまたま障害をもたない子供達の親でしたが、障害のある子供達の懸命に生きる姿には感銘を覚えます。私もそこにいたら涙が止まらないでしょう。
それにしても本当に暖かい気持ちのこもった卒業式ですね。
彼らはこれから社会に出ていろいろな壁に突き当たるでしょう。
少しでもいい環境にいられることを祈らずにはいられません。

URL | ポメマル #-
2006/04/02 23:55 | edit

kuisinbouさん!

今年になってから、身の回りがガタガタしていました。
あれこれ考えて結局、塾の仕事はやめました。春の講習会が終わったのでちょうど良かったのかもしれません。卒業してからずっと、形は違えど「教える」仕事についてきました。
だから淋しさもあって、そんな時にこのお誘いでした。
新しい始まりに何よりのはなむけになりました。誰しも誰かから何らかのエネルギーを貰っていることがよくわかりました。
私も彼らへのお礼として、しっかりしなくてはと思います。

URL | ぴかぴ #-
2006/04/03 10:56 | edit

あまおうさん!

今年くらいへこたれた春はなかったと思います。
普段ならあまり乗らないお誘いも、ちょっと気分を変える&それでもお役に立てるかも…という気持ちでの出席でしたが、自分への思わぬはなむけになりました。

立場として誰が一番弱いのかと言われると答えに困るのですが、でもやはりこうして不自由と共存している人たちが穏やかに生きて行ける社会は、普通の人たちにとっても暮らしやすいのではないかと思います。

あまおうさんみたいに考えてくださる人たちが増えたら嬉しいです。

URL | ぴかぴ #-
2006/04/03 11:04 | edit

ポメマルさん!

本当にあたたかな卒業式でした。
こういう記憶がきっとこれから先つらいことがあったとき、皆を支えるのではないかと思いました。そう考えると私たちは案外自分の過去にも支えられているんですよね。
日々優しく生きなくてはと思います。

URL | ぴかぴ #-
2006/04/03 11:09 | edit

こんばんは。

ぴかぴさん、こんばんは。
身の回りに、大変なことがあったんですね。
もう、落ち着かれましたか?

先日、テレビで自閉症の特集をやっていました。
やはり、養護学校の卒業式をやっていましたが、私も思ったんです。
ポーンと社会に放り投げられてやっていけるの?って。

でも、そこを乗り越えていくのが、本当の卒業なのかも知れませんね。
そして、障害者が困ったときには、健常者が手を差し伸べる・・・
そうやって、養護学校という囲いの中から社会へと溶け込めるのかもしれません。

今の日本は、障害者にはまだまだ大変だと思います。
人にも、優しい気持ちで接することを心がけたいなとつくづく思いました。

桜も咲いていることだし、ぴかぴさんも、周りのみなさんとすこしづつ前に踏み出して行ってくださいね!

URL | ラニカイ #JUGsyThY
2006/04/03 23:19 | edit

ラニカイさん!

ご心配をおかけしました。もう元気です。
自分はかなり強いつもりだったのですが物事って直面してみなきゃわからないものですね。更年期に触れて考えさされることもたくさんでした。

養護学校のことはラニカイさんも同じように感じたのですね。
私はそんな風に考えてしまう自分にある種の後ろめたさがあったのですが、ちょっと安心しました。何より優しい気持ちが大切ですよね!

桜は一気に咲きました。あちこち綺麗ですが先日から春の嵐です。
沢山の花びらが強風に舞い上がって、雨打たれて張り付いています。
もう少ししたら満開なのですが・・・・。

URL | ぴかぴ #-
2006/04/04 11:05 | edit

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