ぴかぴのじみろぐ。

日々の記録。地味です。

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ヴィトン魂  

ヴィトン1

私がトウキョーで学生をやっていた頃、世間はバブルの一歩手前でした。トウキョーの女子学生たちは『JJ』や『CamCan』とか読んでて、ニュートラとかハマトラとかで、エンジェルフライトのパンツをはいて、ウェッジソールを履いて、そしてブランドのバッグを持っていました。
大学が都内にあったので、周りもかなり華やかでしたけど、私の学科は圧倒的に地方出身者が多くて、仕送りとわずかなバイト代でやりくりする毎日の生活を考えると、ブランドのバッグを持っている友達は少なかったです。

私が初めて持ったブランドバッグは、夏休みに帰省してバイトをして貯めたお金で買った『ルイ・ヴィトン』のポシェットでした。小さな箱型のバッグで、細い紐がついていて、肩に斜めがけします。中にはお財布と定期とハンカチとティッシュくらいしか入らなかったです。でもそのポシェットが大好きで、ヴィトンを持ったことがうれしくて、毎日肩にかけて学校へ通いました。



さて、画像はおなじみルイ・ヴィトンのモノグラム『バケット』と『ショッピング』です。
トートーバッグの『ショッピング』はまだ子供が小さかった頃に母に買ってもらったものです。かれこれ15年くらい使っています。子供と出かけるときには紙おむつやら哺乳瓶やらハンドタオルやら、沢山のお出かけグッズを入れていました。ファスナーが無くて放り込むタイプのバッグは子連れママには強い味方です。

私はオサレではないので、スタイルに合わせてバッグを変えるなんてことはほとんどしません。そういうモノグサな人にはヴィトンはお助けグッズです。スーツでもカジュアルでも、何でも合います。だからこの『ショッピング』を持ってからはバッグはほぼコレだけ。いつでも持ち歩きました。超ヘビーユーズでした。

ところがこのバッグのストラップがぽそぽそと切れ始めました。そしてついに昨年の秋の雨の日に車から降りようとバッグを持ったとたん、さくっと切れてしまいました。ちょうど母の一周忌が終わってすぐでしたから、ついに『ショッピング』ともお別れか~母に買ってもらったけど、母と一緒に逝っちゃったかな…となんとなく納得していました。だって、本当に毎日のように沢山使ったものね。いつも一緒でしたから。

バケツ型の『バケット』は先日の父の四十九日に実家へ帰ったときに、妹のお古を貰ったものです。『ショッピング』がこわれてから、母が使っていたロエベというスペインのブランドのバッグを貰って使っていたのですが、なにぶん母のなので、小さいんです。どこへ行くにも荷物が多い私、それにファスナーで口を閉めるタイプはなにかと不便で…などと言ったら、妹が古いバッグを出してきてくれて譲ってくれました。因みに私の妹達はカバン屋さんが開けるんじゃないかと思うくらい沢山のブランドのバッグを持っています。

『バケット』はその名のとおりバケツのごとく底が深い作りなので、沢山入るので、大変満足でした。
ところが、使っているうちに、中に貼ってある皮がぽろぽろと剥げてきて、中に入れているものにべたべたと引っ付くようになりました。あれれ、ヴィトンなのに~!!

実家に帰ったときに高島屋にあるヴィトンに行って相談したら、それはそれは丁寧に対応してくださって、修理に出す際の連絡先など教えてくれました。

で、早速教えてもらった、ルイ・ヴィトン北青山店のカスタマーセンターに連絡しました。ここの対応もすごい!丁寧だし、言葉がすごく綺麗。そりゃトウキョーだから…とは思いますけど、プロを名乗る女子アナすら甲高い甘え声で、語尾を伸ばして平気な今日この頃、目が覚める感じでした。修理は大変高額で…ちょっと悩んだのですけど、母に買って貰ったってことと、おそらく以後私がこういうバッグを購入することはない!って事で修理にに出しましたけど、この対応のよさが背中を押したっていうのもあります。


そして綺麗に直って来た『ショッピング』と『バケット』。
ヴィトン2

ヴィトンの皮革部分は、新しいときは薄いベージュなのですけど、使っていくうちにあめ色になります。途中でこうやって半分直してしまうと、本来なら直した部分がかなり目に付くのですけど、少し色目を加工してくれました。(料金2割増しですけど~)。『バケット』の方も綺麗に張り直してあって、大満足です。

で、こちらが取り外したもの。
ヴィトン3


『ショッピング』のストラップは継ぎ目の厚みを斜めにそぐようにして、つき合わせて接いでいます。まさに職人技です。おそらくはこのミシン目もオートクチュールみたいに、1cmあたりの縫い目の数が決まっていることでしょう。
こういうプロの仕事はやはり多少の費用がかかっても、その価値があるなと思います。おそらくは厳しく磨かれていく技術を継承しつつ、ブランドの誇りを守っているのでしょう。それ故私たちは安心してその代価を払い、同時にそのお仕事に敬意を持ちます。

どんな分野でも、心に響くいい仕事を見ると、昨年話題になった『仕分け作業』での「2番じゃだめなんですか?」って発言を思い出します。何かを極めるには多分2番じゃだめなんです。1番を目指しても1番になれないことは多々あるのに、気持ちの初めから2番じゃだめなんですよね。技術だけじゃない芸術でも科学でもなんでも、気持ちは最高峰を目指せば、たとえ追いつけなかったとしても、何がだめだったのかとか、足りなかったのかとか、じゃ、どうしたらいいのかって考えて、次への情熱や努力に繋がると思うんです。そうやって個人も社会も成長してゆくんじゃないかと。

技と接客のヴィトン魂を見せていただいて、新年度に向けて心を奮い立たせて頑張っていこうと思ったこの3月でした。


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category: ちょっといい日

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コメント

素敵ですね。
私もその道のプロとか職人さんに心打たれて、こだわりとか技術には高価でも良いんじゃないかと思うようになりました。
でも貧乏なので全てにそういうことが出来ないのですけどね。ブランド品1つも持っていません。

自分の職業に誇りを持ち、自分が作り上げた商品を愛し、求めてくれるお客様にも真心で接する、そしてお客さんもそんなプロを愛する・・・
本当はそれが双方にとっても良いような気がしますが、今の世の中なかなか・・・ですね・・・

URL | yu-a #wSsNKKeY
2010/04/01 10:06 | edit

yu-aさん!

職人芸は本当に素晴らしいです。
そういうのが最近はあまり評価されてないんじゃないかと心配になったりします。苦労したり努力したりってことをとても軽んじているような気がしてます。

母が使っていたブランドのバッグのいくつかがウチにやって来ました。使い古してはいるのですが、やっぱりいいですね~。ただ、私のいつもの格好(いつ次男を抱えてもOKなゆとり&カジュアルな服)ではあまり使えないかも…。

記事を書いていて、少しはオサレにしてみようかなと思いました。

URL | ぴかぴ #YpqZtgVo
2010/04/07 21:30 | edit

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