『地球の食卓』 〜世界24カ国の家族のごはん
     ピーター・メンツェル&フェイス・ダルージオ

世界の食卓


ハードカバーの本はほとんど買わない(ハリーポッターを除く)私ですが、大枚2800円を叩いて買いました。

著者達は24カ国の平凡な家庭を取材し、30家族の1週間分の食材を写真つきで紹介しています。各家族ごとに食費の内訳が、穀物・でんぷん、肉・魚・卵、調味料、嗜好品、デザート・スナック…などに分けられて日本円で換算しているので、それぞれの食料事情を想像できます。

24カ国は、
オーストラリア、ブータン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、チャド、中国、キューバ、エクアドル、エジプト、フランス、ドイツ、イギリス、グリーンランド、グアテマラ、インド、イタリア、日本、クウェート、マリ、メキシコ、モンゴル、フィリピン、ポーランド、トルコ、アメリ合衆国。

ね、ちょっと覗いてみたくなりませんか?

写真による取材の他にレポートやエッセイもあって、なかなか読み応えがあります。実はまださわりの部分しか読んでいませんが。
とりあえず写真だけは全部見たのですが、食の事情というのは国の問題点を鋭く含んでいるような気がします。
勿論こういう取材に応じることができる家庭は、特に発展途上の国においては経済的に恵まれているわけで、その背後には食事すらできない、日々の食べ物を確保することすら難しい人々が居るわけです。そして、先進国に関しては食の豊かさの種類が違っていて、問題も違っていますが、どちらも深刻であることは同じです。

食生活は問題がなくても食事の環境に問題ありな家庭に育った私は、どんな食事であっても、贅を尽くした懐石料理でも、立ち食いで食べる駅のお蕎麦でも、学校帰りに食べるファーストフードでも、失恋してやけ食いに走るバイキングでも、食べながら心が満たされたり、傷が修復していったりする食事はよいものと思っています。けれどカロリー事情の記事など読むと、社会全体がもう一歩踏み込んで栄養のことを真剣に考えなくてはいけないなと思いました。

取材に応じた家族達は大人も子供も、食べる物を前にするとなんとなくしあわせそうです。日々の生活や人生において、食べることがどれほど人をしあわせにするかが写真を伝ってきます。
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